有給、取りたいけど取りづらい…そんな気持ちになっていませんか?
退職が決まって、少しホッとしたのも束の間。
ふと頭をよぎったのは、「残っている有給、使ってもいいのかな…?」という不安でした。
同じ病棟では今、ギリギリの人員でまわしている状態。そんな中で有給なんて言い出したら、「自己中だと思われそう」「最後に迷惑かけることになるかも」と思ってしまって。
でも本音を言えば、少しでも心と身体を休めてから新しいスタートを切りたい。何より、これまで真面目に働いてきた自分への“おつかれさま”の気持ちとして、有給はきちんと取りたい。
——でも、それってワガママなんでしょうか?
実は私も、同じように「取りたくても取りづらい」という気持ちに、ずっとモヤモヤしていました。
この記事では、看護師が退職時に有給を消化するための正しい知識と、円満に伝えるコツをお伝えします。
「取りたい」と思っていいんです。
その気持ちを、少しずつ肯定してあげましょう。
看護師の有給取得率は?実は法律で守られています
「そもそも、有給って退職時に使えるの?」
「病棟が忙しいから無理って言われたらどうしよう…」
そう感じる方は少なくありません。でも、実は“有給を使う権利”は法律でしっかり守られているんです。
退職時、有給を消化するのは当然の権利
労働基準法では、退職時に残っている有給休暇は、申し出れば必ず使えると定められています。
勤務先が「人手が足りないからダメ」「引き継ぎがあるから出てきて」と言っても、それは法律違反になる可能性があるのです。
看護師の有給取得率は低い?
実際、厚生労働省の調査によると、医療・福祉業界の有給取得率は約50%前後と、全業種平均より低い傾向にあります。
とくに看護師は、責任感や職場への遠慮から有給を使わずに退職する人が多いのが実情です。
でも、有給休暇は「働いた対価として与えられる、あなたの当然の権利」です。
職場に申し訳ないと思う気持ちは優しさかもしれません。でも、それによって自分を犠牲にしなくていいのです。
有給消化を円満に伝えるコツ(例文つき)
「有給を使いたい」と言うのは、勇気がいるものです。
とくに、職場が忙しかったり、師長や同僚に気を遣ってしまう環境だと、“言い出しにくさ”がストレスになってしまうこともあります。
でも、有給の申請は「我慢して黙って辞める」か「丁寧に伝える」かの2択です。
ここでは、できるだけ角を立てずに、スムーズに伝えるためのコツと例文をご紹介します。
① タイミングは「退職日が決まり次第、早めに」
あまりギリギリになってから伝えると、職場側も慌ててしまいます。退職日が決まった段階で、有給の取得希望もセットで伝えるのがベストです。
② 伝える順番と心構え
- お礼(これまでの感謝)
- 退職日についての確認
- 有給取得の希望
- 引き継ぎや業務調整への配慮
③ 伝え方の例文
《例文①:口頭で伝える場合》
「〇月〇日をもって退職させていただく予定です。残っている有給を使わせていただきたいのですが、引き継ぎ等にも支障がないように調整しますので、ご相談させてください。」
《例文②:書面やメールで伝える場合》
「退職にあたり、〇日分の年次有給休暇が残っておりますので、退職日までに消化させていただければと存じます。業務の引き継ぎについては責任を持って行いますので、何卒よろしくお願いいたします。」
大切なのは、“配慮の姿勢”を見せながら、権利として淡々と伝えること。
感情的にならず、冷静に伝えれば、多くの場合スムーズに受け入れてもらえます。
それでも拒否されそうなときは?対処法と相談先
有給の取得は法律で認められた“労働者の権利”です。
それでも職場によっては、こんな対応をされることがあります。
- 「みんな我慢してるんだから、あなたも出てきて」
- 「人手が足りないから無理」
- 「そんなこと言う人、今までいなかったよ」
このような“プレッシャー”や“慣習”で拒まれるのは、決して正当な理由ではありません。
①「時季変更権」は使えないケースがほとんど
企業側が「業務に支障が出る」として有給をずらせる「時季変更権」という制度がありますが、これは退職が決まっている場合、原則として適用できません。
つまり、「業務が忙しいから」などの理由では、有給を拒否できないのです。
② それでも対応が難しいなら
どうしても話が通じない、嫌味を言われて精神的にきついという場合は、外部の第三者に相談することも選択肢です。
- 看護師専門の転職サポート
- 労働基準監督署(最寄りの労基署に電話または相談)
「こんなことで相談していいの?」と思わず、あなたの心と時間を守るために動いてください。
特に「看護師専門の転職サポート」では、「退職の進め方」「有給の取り方」なども相談でき、感情的にならずに退職できるようアドバイスしてくれるので安心です。
遠慮しなくて大丈夫。あなたの権利です
「有給を取って辞めたいなんて、ワガママかな…」
そんなふうに思ってしまうのは、きっとあなたが真面目で、周囲に気を遣う優しい人だから。
でも、有給休暇は“特別なお願い”ではありません。あなたが働いてきた対価として、正当に与えられた休みなんです。
だからどうか、自分を後回しにしないでください。
新しいスタートを気持ちよく迎えるために、心も身体もリセットする時間はきっと必要です。
もし、どう伝えればいいか不安だったり、職場とのやり取りに悩んでいるなら、専門のサポートに相談するという選択肢もあります。
「看護師専門の転職サポート」なら、退職の流れや有給の伝え方まで含めて、経験豊富なアドバイザーがあなたと一緒に考えてくれますよ。
※当記事は看護師の体験や実例をもとに構成したフィクションです。