その不安、あなただけじゃありません
「もう一度、看護の現場に戻ってみようかな……」
そう思った矢先、胸の奥に押し寄せてきたのは“怖さ”でした。
— ブランクがある私に、またできるの?
— 若いスタッフばかりの中に入っていける?
— ミスをしたらどうしよう…。
復職を考える看護師の多くが、期待よりも不安のほうが先に立ってしまうのは自然なことです。
とくに出産や育児、介護などで数年のブランクがあると、「最新の医療知識についていけないのでは」「電子カルテが使いこなせないかも」といった、知識・技術への不安も大きくなります。
また、現場は常に人手不足。
そのせいで、“即戦力扱いされてしまうのでは”というプレッシャーを感じる方も少なくありません。
でも、そんな風に感じるのは、あなただけではないんです。
誰でも最初の一歩は不安。
でも、不安を乗り越える道は、ちゃんと用意されています。
なぜ「怖い」と感じるのか?
復職に対する“怖さ”は、決して気のせいではありません。
看護の仕事は命を預かる責任のある職業。
そして現場では、常に「即戦力」が求められているという空気感もあります。
ブランクがあると、それだけで「足手まといと思われるのでは…」という不安が湧いてくるのも当然です。
よくある「怖さ」の正体
- 技術・知識が追いつかない不安
→ 医療は進歩し続けている。注射や点滴、記録方法などが変わっていたら…と不安になる。 - 新人扱いされず、いきなり任される不安
→ 「経験者なんだからできるでしょ?」という空気に押されないか怖い。 - 人間関係にうまくなじめない不安
→ チームに溶け込めるか、年齢差やブランクで浮いてしまわないか気になる。 - 家庭との両立ができるか不安
→ 子どもの発熱、急な呼び出し…「迷惑をかけてしまうのでは」と気後れする。
つまり、“怖さ”の正体は「責任感の強さ」でもあるんです。
あなたがいい加減な人だったら、
「復職?まぁなんとかなるでしょ」と軽く飛び込んでいるかもしれません。
それでも今こうして悩んでいるのは、ちゃんと看護と向き合いたい、誰かの役に立ちたいという思いがあるから。
怖がっている自分を責めるのではなく、その気持ちを丁寧に扱ってあげることが大切です。
私が復職を決められた理由
正直、私はずっと「怖い」と思っていました。
結婚・出産を経て、7年ぶりに職場復帰を考えはじめた頃。求人サイトを見ても、どこも「即戦力歓迎」「経験者優遇」と書いてある。
——ああ、やっぱり私はもう必要とされてないかもしれない。そんな気持ちになって、何度も求人を閉じました。
でもある日、無料で相談できる転職サービスを見つけたんです。
正直、相談してみても、どうせ“ブランクが長いですね”って言われるだろうなと思っていました。
でも、実際に電話で話してみたら、まったく違いました。
「7年のブランクですか、大丈夫ですよ。実際、もっと長い方もたくさん復職されていますから」と、明るく言ってくれた女性アドバイザーの声に、思わず涙が出そうになりました。
そこからは、あっという間でした。
・ブランク明け歓迎
・時短勤務OK
・子育て中スタッフ在籍
そんな求人をいくつか紹介してもらい、気になる病院を見学。
職場の雰囲気も柔らかく、「最初はできることからで大丈夫ですよ」と言ってもらえたことで、ようやく「私でもまた看護ができるかもしれない」と思えたんです。
一歩踏み出せたのは、「誰かと一緒に悩めたから」でした。
復職を怖がらずに進める5つのヒント
「怖い」と感じることは悪いことではありません。大切なのは、その不安と“どう向き合うか”。
ここでは、私自身が復職を決めるまでに実践したこと、同じようにブランクから復帰した看護師たちが口を揃えて言っていたヒントをご紹介します。
① 完璧を目指さない
最初からすべてうまくこなそうと思わなくて大丈夫。
「最初はできないのが当たり前」と自分に言い聞かせるだけで、心の余裕が生まれます。
② 小さく始める
常勤ではなく、非常勤・パート・午前のみの勤務などから始めるのもおすすめ。慣れてからステップアップすればOKです。
③ 同じ立場の仲間がいる職場を選ぶ
子育て中のスタッフや、復職者が多い職場は、理解が深く、サポート体制も整っています。
④ 働きやすい条件で探す
シフト制、残業の有無、保育園との距離など、“生活に合わせた条件”で探すことが、長く続けるためには重要です。
⑤ ひとりで決めない
不安や希望を第三者に話すだけでも、視界が開けることがあります。「相談していいんだ」と思えたとき、前に進める準備が整い始めます。
あなたが歩きやすい道は、必ずどこかにあります。
ひとりで抱え込まず、まずは相談から
不安な気持ちは、誰かに話すことで軽くなることがあります。
私は、転職アドバイザーと話をしたことで、「この不安は、私だけじゃなかったんだ」とホッとすることができました。
無理に転職をすすめられることもなく、今の気持ちを丁寧に聞きながら、“一緒に考えてくれる存在”だったからこそ、前を向けたんだと思います。
「まだ何も決まっていないんですが…」
「こんな条件でも働けるところってあるんでしょうか?」
そんな漠然とした悩みでも、ちゃんと向き合ってくれるプロがいます。
まずは、話してみることから始めてみませんか?
※当記事は看護師の相談傾向をもとに構成されたフィクションです。